■■■ 製品の特徴 ■■■

 ライナーとは、樹脂製の荷台保護カバーです。

日本ではあまり馴染みがありませんが、トヨタ・ハイラックス、二ッサン・ダットサンなどで知られたピックアップトラック(乗用車サイズのトラック)は、諸外国では今でも根強い人気を誇っています。
アメリカ・カナダでは日常使用する乗用車として。中東や東南アジアでは、様々な仕事に用いる運搬用として、多くの方に愛用されており、またこれらのピックアップトラックにおけるライナーの普及率は90%にも上ります。

 通常、ピックアップトラックではアオリは背面のみ。対して日本の軽トラックは左右を含めた合計3面のアオリを有します。
この3面のアオリが開閉可能である事こそが軽トラックの使い勝手の良さの大きなポイントであると考え、弊社では『床面・前後・左右』の5つの部品で構成するデザインを採用しました。

大きな荷物や、重い荷物の積み降ろしの際の軽トラックならではの利便性を損ないません。

■■■ 素材の特徴 ■■■

 ライナーの素材には『高密度ポリエチレン』を使用しています。
ポリエチレンは、身近な所ではペットボトルに使用される素材。軽く、しなやかでありながらも破損に強いという特性は、荷台の保護を目的とするライナーにとっては最適の素材と言えます。
3mmの厚みをもつポリエチレン材を使用して作られたライナーの一番の特徴は耐久性です。 重い荷物を載せたり、キャタピラを装備した重機を積載したり、スコップなどで突いたところで割れるという事はありません

 排水を目的とした床面表面の凸凹のラインは、ある程度の衝撃を吸収するという効果をもたらします。床面の保護だけでなく、荷物を痛めにくいというメリットも併せ持ちます

床面のライナーと荷台の床は完全に密着しているわけではないので、ゴムシートを使用した時の様に、結露などでゴムと荷台の間に入り込んだ水分がいつまでも残ってサビや腐食を起こすという心配もありません。

表面は荷物の積み降ろしの利便性を考えて滑らな仕上げとなっています。水などで濡れても滑りにくい様、表面にはデコボコの加工がされていますが、例えば雨天時に思い荷物を持って荷台に上るなど、しっかりとした滑り止めが必要な場合は、本製品の上にゴムシートを重ねて使用すると良いでしょう。
 ポリエチレンは薬品による侵食にも強く、ガソリンやオイル、薬品をこぼしても溶けたり変形するという事はありません。二輪車や小型の車輌、農業用機械や薬品、塗装用の溶剤等の運搬時も安心です。

 水と相性が悪いというポリエチレンの特性は、思わぬ所で利便性を向上させます。
冬季に多量の降雪のある地域では、荷台に雪が降り積もります。
長期間放置してぎっしりと詰まった根雪の底部は、荷台やゴムシートに凍りつき、簡単には除雪する事が出来ません。
本製品は根雪が一体となって凍りつく事がなく、また表面の滑りの良さも手伝って、ギッシリ詰まった根雪も手やスコップで押すだけで簡単に降ろす事が可能です。


■■■ 取り付け ■■■

 取り付けが容易である事も、本製品の特徴のひとつです。 ドライバーとスパナで、簡単に取り付け作業が行えます。
(車輌により個体差があるため、本製品のボルト穴をドリルやヤスリで広げるなどの若干の加工を要する場合があります。)

左右と後方のアオリ部分は、アオリに既存のボルトを緩めて供止めするのに加え、 ライナーの端を『コの字』のモールに差し込み、このモールをしっかりと両面テープでアオリに固定します。


また、床面は荷台に既存のボルト+専用のボルト数本で固定するだけですので、清掃を行う際には床面を簡単に取り外す事が可能です。

■■■ ユーティリティ ■■■

  荷台の保護効果はもちろんですが、本製品はさらに使い勝手の向上させるアイデアが盛り込まれています。

 
荷台を前後に区切る『仕切り板用のブラケット(台座)』を、左右のアオリに2箇所ずつ設けています。
木製や金属製の仕切り板を差し込むことで、運転中に荷物が滑って動く事を防ぎます。

また、荷台を前後方向に2区画/3区画に区切る事が出来ますので、「工具と資材を分けて積みたい」「異なる作物を種類別に積んでおきたい」など、用途に合わせて快適にお使い頂けます。

(仕切り板はお客様にてご用意下さい。)

 また、本製品には金属製のフックが付属します。
左右のアオリの下方に取り付ける事で、ゴムのバンドや、ネット、シートなどを引っ掛ける台座として使用出来ます。
背が低くてかさばる荷物や、軽くて走行中に浮いてしまいそうな荷物を固定するのに重宝します。

(フックの固定は付属のボルトを使用します。本製品とアオリに特殊ナット用の穴を開ける加工が必要となります。)